Sラボ Mail Vol.10

メルマガ通信

※バックナンバーです。


Sラボ先生  急性期・回復期・地域包括・教育分野・研究分野など 幅広いST領域で実務をこなしてきたベテランST


「音韻性錯語と失構音」 こんにちわ。Sラボ先生です。 2022年からの新しい企画を準備中です。 前回は、STあおいさんより、音韻性錯語のお話がありました。 先日のメルマガでも書きましたが、 只今、Sラボ先生は、ウェルニッケ失語の方を担当しています。 コロナ状況下もあり、訓練室のドアを開けて、言語訓練を実施する事が多いのですが、 先日、後輩から「Sラボ先生のみている、あの発語失行の患者さん・・・」 さらに「私も発語失行の患者さんをみていて・・・」 と、相談されました。 さて、このウェルニッケ失語の方は、 超絶な音韻性錯語で、語レベルで新造語となり、 結果として、ジャルゴン発話となっている患者さんです。 Sラボ先生的に、誤りはすべて置換であり、本当にきれいな失構音を伴わない音韻性錯語だなと思っていました。 ※入力の障害もあり、接近行為はあまりなし。 後輩の耳にはなぜ、失構音に聞こえたのでしょうか。 それは、“一貫性のなさ”ではないでしょうか?(たぶん!!) 音韻性錯語の誤り方にも置換や転置、母音はたもたれるが子音が誤るなど特徴はあります。 がしかし、音韻性錯語の出現の仕方にも一貫性はないです。 で、失構音の歪みにも一貫性はないです。 じゃー、どうするの?? もっとも簡単な答えが、 「音韻性錯語は音韻レベルの問題なので、どのモダリティでも出現する」です。 ようするに、口頭言語以外の仮名書字でも音韻性(字性)錯書となります。 当然、口頭言語である呼称でも復唱でも音読でも出現します。 ただし、失構音の病巣の近傍で、仮名の失書が出現することがあり,注意が必要。 なので、あとは、 ①自身の耳が頼りです 患者さんの発話が歪んでいる=日本語(仮名)で表記できない~失構音 患者さんの発話が置換している=仮名で表記できる~音韻性錯語 ②自己修正の印象 自身の発話に対して、口形探索(構音動作に対する自己修正)がある~失構音 自身の発話に対して、接近行為(目標音に対する自己修正)がある~音韻性錯語 こんなあたりを総合して評価しています。 答え合わせは、「超絶ライトな画像の見方」でお伝えしました。 中心前回あたりに病巣があるか!? 角回の一つ前の縁上回に病巣があるか!? 音韻性錯語1つとっても難しいですよね。 STはつねに、耳トレが必要です。 他にもポイントがあれば、皆さんからも教えて下さい。 では、また。

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