Sラボ Mail Vol.16

メルマガ通信

※バックナンバーです。


Sラボ先生  急性期・回復期・地域包括・教育分野・研究分野など 幅広いST領域で実務をこなしてきたベテランST

「何を理解と呼ぶんですか?」 こんにちわ。Sラボ先生です。 現在、YoutubeでEGO-RAPPINのLiveを聞いています。 皆さんは作業用音楽は、どんなものを聴いていますか? 最近、Sラボ先生は、獅子組所属ですか?と、 よく質問を受けますが、私はSTの国に住んでいるので、物騒な組織とは無縁です。 実は、講義に登場している患者さん役のオオカミさんはレゴシのイメージでオーダーしています。 (ビースターズ、ネタです。) さて、 前回は、STあおいさんより、単語の理解障害のお話がありました。 難しいテーマすぎて、書けるのか不安で、前振りが長くなりました。 普段私たちは、便宜的に失語症者の理解過程を評価しています。 本来、真にヒトの理解過程を評価するのであれば、対象であるヒトと同じ時間を共有していないと無理ではないでしょうか(まぁまぁ・・・Sラボ先生、、、)。 さてさて、 STのいうところの単語の理解とは? 多くの場合、“語音を提示して、その対象の絵を指さす過程”を言いますよね。 言われた名前の絵を指さす≒知識としてその絵のことが理解できているか。 ここで言う理解は、意味記憶の確認作業にあたると思います。 なので、どちらかと言うと、意味記憶(知識)検査と言った方が、いんじゃね?と、最近よく思います。 ここからどっち方面に話が展開するかの分かれ道です。 ①脳血管疾患とSD(svPPA)の理解障害の考え方 ②記憶の区分における意味記憶とは? ③意味記憶を調べるためには複数モダリティからの入力確認が必要 ④認知神経心理学的な単語の入力過程を概説 ⑤文の理解に逃げてさらに森の中に入る どうする、Sラボ先生!? 現在、私の意味記憶の中から引き出せそうなのは①でしょうか。 結論からいきましょう、一般的に、 脳血管疾患の理解障害は、語音と意味とのアクセス障害 意味性認知症(SD)の理解障害は、意味そのものの障害 と言われています。 SDの理解障害は、例えば「ライオンって何ですか?」ってやつで、動物園に連れていって見せても、触らせたり、鳴き声を聞かせて、名前を伝えても、「これがライオンって言うんですか?」という、どのモダリティから情報が入ってもライオンという語音と結びつかない状態だと言われています。 それをもって、意味そのものの障害ではないかと、考えられています。 ただ、面白いことに、SDの方は、エピソード記憶は保たれやすいため、 「私が毎週水曜日にみているライオンね」という、語音の引き出され方はありなのです。 でも、ライオンが何かを答えることはできません。 そうです、Sラボ会員の方は覚えていますか? メルマガVol.11の“赤い保育園”です。 子供はエピソードの中で、語音を意味とつなげていきます。 SDでは、意味記憶が機能不全をおこしていもエピソード記憶がサポートしてくれます。 陳述記憶の分類で分かれている様に意味記憶とエピソード記憶はどちらも言語化できる記憶ですが、相補的に関わっている様です。 側頭葉の内側、外側に機能も分化していることも相まって。 そして、SD(svPPA)の言語訓練では、この過程を活用した訓練が多く検討されています。 それでは、脳血管疾患の失語症ではどうなのでしょうか?? その答えは、11月21日のセッション企画、高倉先生のSFAの紹介でわかるかも知れません。 かも知れません!!(大切な事なので2回言いました) よしっ、①②③は、ねじ込んだかな!! では、また。

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