Sラボ Mail Vol.7

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Sラボ先生  急性期・回復期・地域包括・教育分野・研究分野など 幅広いST領域で実務をこなしてきたベテランST

「歪みの話し」 みなさん、こんにちわ、Sラボ先生です。 Sラボ先生のSは、昭和のSではありません(笑)。 前回はSTあおいさんより、“失構音”のお話しでしたね。 とらえ所が難しいと思われている方も多いでしょうか? ※用語については、失構音≒発語失行≒アナルトリーで使用します。 日常の発語失行あるあるとしては、 学生から「発語失行ってなんですか?」 後輩から「発語失行でいいですか?」 私の方から「これ発語失行じゃね?」 発語失行に困ったら、私を呼んで下さい。 「私が来た!!」(ヒロアカより) さて、STは発話の専門家です。 そして、発話症状を聞き分けて整理するのが仕事の1つです。 ここで、比較対照となるのが、“アナルトリー、麻痺性構音障害(例えばUUMN)、音韻性錯語” の3つではないでしょうか? 今回は、欲張らずに、アナルトリーと麻痺性構音障害の比較に絞った話にします。 アナルトリーの歪みや連結不良の(4野/6野)問題だけで、 飲み会5回程度の容量になります。 結論から言うと、アナルトリーは構音障害です。 多くのSTの方は、Darleyの分類で運動障害性構音障害を勉強していますよね(誰れー?笑)。 ダーレイの解りにくいところは、発話の状態ではなくて、疾患の状態で分類されている所です。 皮質性≒失行性 錐体路性(麻痺性)≒緊張性、弛緩性 錐体外路性≒運動低下性、運動過多性 小脳性≒失調性 (※12神経は錐体路と経路が別なことは置いといて下さい) 特に、緊張性と弛緩性は筋の状態を表しているので、発話との関連が難しいですよね。 筋緊張は、急性期では弛緩していますし、慢性期では緊張が亢進していることが多いですよね。 これらと発話症状を結びつけることはとても難しいです。。。 さらに、発話は相対的なものなので、意識(意欲)などの状態で速度や正確性が大きく左右されます。 そんなこんなで、この上で、皮質性に位置する発語失行は、超絶難しい・・・。 ただ、ポイントは1つです。 歪み時の構音点が、あり得るか?あり得ないか?、です。 麻痺性の構音障害では、概ねアンダーシュート(構音点に対して運動範囲が狭小する)になるので、目標の構音点に対して、ある程度の一貫性をもって運動がアンダーして歪むのが特徴です。 ~“た”が“な△”になる。“ぱ”が“ま△”になる。正確に記載すると歪みは△ですよね。~ 一方で、アンダーシュートで説明できない一貫性のない歪みを示すのが発語失行です。 (もちろん、発語失行患者さんにもそれぞれでの特徴はあります) ~“た”が“か△”になる。“ぱ”が“た△”になる~。 簡単に説明するのが、難しいですね・・・ もちろん、力んだりしたらオーバーシュートにもなりますよ、笑。 日本の発語失行論文先駆けの笹沼先生の論文なんかでは、歪みを“運動性の置換”なんて表現もされていますね。今日も誤解を恐れず、説明しました。 「Sラボ先生、よくわかんねーよー」って方は、オンラインレッスンをご活用下さい。 ご説明させて頂きます。 では、また。

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