Q.STADの構音の基準はありますか?
- 1月8日
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STADの構音評価は、口腔運動4項目と構音交互運動(oral diadochokinesis:DDK)3項目の計7項目で構成されており、各項目は「通過/不通過」の二値評価(各1点)で採点されます。そのため、構音スコアは7点満点です。
論文では、健常成人のデータから算出した統計的基準として、6.2点未満がカットオフ値として示されています。また、dysarthriaの有無を基準にしたROC解析では、6.5点が最適なカットオフとされ、感度0.92、特異度0.77と報告されています。
これらを踏まえると、臨床で整数得点として運用する場合には、構音スコアが6点以下の場合に「構音障害(dysarthria)の疑いあり」と判断するのが、論文に基づいた妥当な解釈と考えられます。
なお、STADは詳細な構音障害の型分類や重症度判定を目的とした検査ではなく、「構音障害の可能性があるかどうか」を短時間で把握するためのスクリーニング検査であるため、異常が疑われた場合には、より詳細な評価へつなげていくことが重要です。

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