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Q.指示が入らずどんなリハビリをすれば良いか分からない。
A: 「指示が入らず、どんなリハビリをすれば良いか分からない」こと多くありますよね・・。 認知症の方の場合、研究やガイドラインでは、 “口頭指示に従わせるリハビリ” ではなく“指示に頼らないリハビリ” を設計すること が推奨されています。 (ASHA Dementia Care Guideline / 認知症リハビリテーションに関するレビュー など) なぜ「指示」が入りにくいのか? 認知症では、 聴覚的理解(ことばの理解) 注意の持続 ワーキングメモリ(聞いたことを一時的に覚えておく力) が低下しやすく、 「話して → 理解して → 覚えて → 動く」 という “ことばベースの4ステップ” がとても負担 になります。 そのため、 口頭指示だけでのリハビリは限界がある とされています。 代わりに有効とされる方法 最近の文献やガイドラインでは、次のような方法が推奨されています。 ① 口頭指示より「環境・きっかけ(cue)」を変える 物を目の前に置く 手をそっと添えて一緒に動き始める(ガイド付き開始) 見本を見せて「まねしてもらう」 など、 “見て分
2025年11月27日読了時間: 2分
Q認知症の方で、水分をとらない人、食思がない人、調整した義歯をつけたがらない人が多いのでアドバイスが欲しいです。
A:① 水分をとらない方へのポイント 認知症では、 喉の渇きの感覚が弱くなる/忘れてしまう 自分から「飲もう」と始める力が落ちる ことが知られており、 “本人まかせ”では脱水になりやすい とされています。 研究では、次のような 行動・環境介入が比較的一貫して有効 と報告されています。 少量を、回数多く提供する 食事のときだけでなく、 朝起床時 10時・15時のお茶の時間 服薬時など、**1日に5~8回の「決まったタイミング」**で声かけ+提示。 選べるようにする 水・お茶だけでなく、好みの飲み物(ジュース・スポドリ・牛乳など)から**2種類程度を「選んでもらう」**と摂取量が増えた報告があります。 高水分の食べ物も「水分」としてカウント ゼリー、フルーツ、具だくさんの汁物、アイス、プリンなど。 飲むのが苦手な方は「食べられる水分」を増やす方がうまくいくことも多いです。 見た目と置き場所の工夫 目立つ色のコップやトレイ(赤いカップ・トレイなど)を使うと、「飲み物」に気づきやすくする試みが報告されています。 ② 食思がない方へのポイント 食欲低下は、
2025年11月27日読了時間: 3分
Q仕事の話題が広がらず物静かな性格のかた(男女問わず)の対応がつかめないので不安です。
A:「会話が広がらない」「物静か」な認知症の方へのアプローチで、エビデンスを伴った実践として報告されている手法を以下に載せていきます。 ① 回想法(Reminiscence Therapy) 写真、映像、音楽、昔使っていた物など “過去を思い起こすきっかけ(トリガー)” を使うことで、ただ「話す」よりも 安心感・自己肯定感・自発性 が高まりやすい。 複数人でのグループ回想や、作業(アルバム作り・昔の道具に触れる・手作業など)を伴うと、社会性や気分、孤独感・無気力の軽減にもつながる報告がある。 一人ひとりの「過去」と「好み」に合わせた刺激(写真・音楽・物品など)を準備することで、「話せない/話さない」人でも参加しやすいよう工夫できる。 →「昔の仕事」の話を振るなら、単に「話す」より、「写真・道具・音楽など“その人の過去を思い出す物”」を用意して、それをきっかけに回想を促す — という “回想法ベースの支援” に転換すると、自然に会話や反応が引き出せる可能性があります。 ② 作業・役割・生活行為を使った活動 (作業療法的アプローチ) 単なる談話よ
2025年11月27日読了時間: 2分
Q老健でのリハビリ方法が難しいです
A: 老健での認知症の方のリハビリは、「これをやればOK」という決まったメニューがなく、私たち専門職も悩みやすいところだと思います。 最近の研究やWHOのガイドラインでは、老健などの施設における認知症リハビリは、 ①身体活動(運動) ②認知刺激(CSTなど) ③作業・役割活動(生活行為を使ったリハ) ④環境調整・関わり方 の4つを組み合わせる「生活+多職種リハ」が推奨されています。 ① 身体リハビリ(運動):バランス・歩行・ADLを守る軸 長期療養施設や老健の入所者(多くが認知症)に対して、 週2〜3回、筋力・バランス・歩行を中心にした運動プログラムを行うと、ADLやバランス、筋力が改善する という報告があります。 具体的には: いす立ち上がり練習 平行棒・手すりを使った歩行練習 片脚立ちやステップなどのバランストレーニング 段差昇降・方向転換練習 などを、 15〜30分程度を短時間×頻回 で取り入れると、「座りっぱなし」時間を減らすだけでも機能維持に効果があるとされています。 ② 認知刺激(CSTなど):認知機能・生活の質を支える 世界的に
2025年11月27日読了時間: 3分
Q認知の方の評価が検査用具で取れなく、リハビリプログラム立案でどんなことをすればいい?
A: 認知症の方は、国際的なガイドラインでも、認知症の評価は 「日常場面の観察評価(ecological assessment)」 が最も推奨されています。 【1】検査ができない時の評価の基本 ASHA(米国言語聴覚士協会)やWHOガイドラインでは、 “道具ではなく、日常行動から機能を把握する” ことが推奨されています。 特に見るポイントは次の4つです: ① 注意の入り方 声かけで振り向くか 視線は合うか 刺激に気づけるか ② 理解の仕方 口頭指示は難しくても → 物を見せると動ける → 手を添えると動作が始まるなど「どう提示すれば理解できるか」を観察します。 ③ 行動の流れ 食事 更衣 移動 口腔ケアなどの 生活行為の中で何をすれば進むか を見る。 ④ やってみようとする姿勢 自発的に手が伸びるのはどんな場面か 苦手な場面はどんな前触れがあるか 【2】評価からそのままプログラムになる 検査ができなくても、上の観察から 「この方は○○を整えるとできる」という条件付きの評価 ができます。 例) 声かけより、物を置くと動ける → 環境cue中心
2025年11月27日読了時間: 2分
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