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Q老健でのリハビリ方法が難しいです

A:老健での認知症の方のリハビリは、「これをやればOK」という決まったメニューがなく、私たち専門職も悩みやすいところだと思います。


最近の研究やWHOのガイドラインでは、老健などの施設における認知症リハビリは、

①身体活動(運動)

②認知刺激(CSTなど)

③作業・役割活動(生活行為を使ったリハ)

④環境調整・関わり方

の4つを組み合わせる「生活+多職種リハ」が推奨されています。


① 身体リハビリ(運動):バランス・歩行・ADLを守る軸

長期療養施設や老健の入所者(多くが認知症)に対して、

週2〜3回、筋力・バランス・歩行を中心にした運動プログラムを行うと、ADLやバランス、筋力が改善する という報告があります。

具体的には:

  • いす立ち上がり練習

  • 平行棒・手すりを使った歩行練習

  • 片脚立ちやステップなどのバランストレーニング

  • 段差昇降・方向転換練習

などを、15〜30分程度を短時間×頻回 で取り入れると、「座りっぱなし」時間を減らすだけでも機能維持に効果があるとされています。


② 認知刺激(CSTなど):認知機能・生活の質を支える

世界的にエビデンスのあるのが、Cognitive Stimulation Therapy(CST:認知刺激療法) です。

  • 14回の小グループセッションで、

    • 見当識

    • 言葉遊び

    • 簡単な計算

    • 絵や写真を使った話題などを行ったところ、認知機能とQOLが向上した とするRCTが複数あります。

老健で応用する場合は、完全集団CSTでなくてもOKで、

例えば:

  • 週1〜2回、30〜45分程度の「認知・会話グループ」

  • テーマ例:

    • 今日の日付・天気・ニュース

    • 昔の生活(仕事・家事・趣味)の話

    • 写真カードを見て名前を言う・連想する

    • 計算・ことば遊び(しりとり、漢字、ことわざ)

などを、「クイズ感覚」「楽しい場」として継続することで、認知機能や行動症状の改善が報告されています。


③ 作業・役割ベースのアプローチ(OT的な視点)

作業療法や作業ベースのプログラムは、

「その人にとって意味のある作業(役割)」に関わってもらうことで、ADL・QOL・行動症状を改善しうるとする研究が増えています。


老健でできる例としては:

  • これまでの職業や家事に近い作業

    • 書類の仕分け・スタンプ押し

    • タオルたたみ、テーブル拭き

    • 洗濯物をハンガーにかける

  • 回想+作業

    • 昔の写真を見ながらアルバム作り

    • 折り紙・手工芸をしながら昔話を聞く

「ただ運動する」のではなく、“役割がある活動”にしていくほど効果が高いとされています。


④ 生活場面に組み込む「生活リハ」

最近のリハ研究では、リハビリ室の時間だけでなく、日常生活すべてを「リハの時間」にすることで機能回復が高まるという考え方が示されています。


老健では、

  • 食事前後の移乗・立位・歩行を「ミニ訓練」にする

  • トイレ・口腔ケア・更衣などを「できる部分は自分でやってもらう」

  • その際に 一緒に立ち上がる、手がけを少し減らす など、「安全を確保しながら負荷を少しだけ上げる」工夫をする

といった “生活リハビリ” を多職種で共有していくことが大事だと言われています。

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Q.指示が入らずどんなリハビリをすれば良いか分からない。

A: 「指示が入らず、どんなリハビリをすれば良いか分からない」こと多くありますよね・・。 認知症の方の場合、研究やガイドラインでは、 “口頭指示に従わせるリハビリ” ではなく“指示に頼らないリハビリ” を設計すること が推奨されています。 (ASHA Dementia Care Guideline / 認知症リハビリテーションに関するレビュー など) なぜ「指示」が入りにくいのか? 認知症では、

 
 
 
Q認知症の方で、水分をとらない人、食思がない人、調整した義歯をつけたがらない人が多いのでアドバイスが欲しいです。

A:① 水分をとらない方へのポイント 認知症では、 喉の渇きの感覚が弱くなる/忘れてしまう 自分から「飲もう」と始める力が落ちる ことが知られており、 “本人まかせ”では脱水になりやすい とされています。 研究では、次のような 行動・環境介入が比較的一貫して有効 と報告されています。 少量を、回数多く提供する 食事のときだけでなく、 朝起床時 10時・15時のお茶の時間 服薬時など、**1日に5~

 
 
 
Q仕事の話題が広がらず物静かな性格のかた(男女問わず)の対応がつかめないので不安です。

A:「会話が広がらない」「物静か」な認知症の方へのアプローチで、エビデンスを伴った実践として報告されている手法を以下に載せていきます。 ① 回想法(Reminiscence Therapy) 写真、映像、音楽、昔使っていた物など “過去を思い起こすきっかけ(トリガー)” を使うことで、ただ「話す」よりも 安心感・自己肯定感・自発性 が高まりやすい。 複数人でのグループ回想や、作業(アルバム作り

 
 
 

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