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Q認知の方の評価が検査用具で取れなく、リハビリプログラム立案でどんなことをすればいい?

A:認知症の方は、国際的なガイドラインでも、認知症の評価は 「日常場面の観察評価(ecological assessment)」 が最も推奨されています。


【1】検査ができない時の評価の基本

ASHA(米国言語聴覚士協会)やWHOガイドラインでは、“道具ではなく、日常行動から機能を把握する” ことが推奨されています。

特に見るポイントは次の4つです:

① 注意の入り方

  • 声かけで振り向くか

  • 視線は合うか

  • 刺激に気づけるか

② 理解の仕方

  • 口頭指示は難しくても → 物を見せると動ける → 手を添えると動作が始まるなど「どう提示すれば理解できるか」を観察します。

③ 行動の流れ

  • 食事

  • 更衣

  • 移動

  • 口腔ケアなどの 生活行為の中で何をすれば進むかを見る。

④ やってみようとする姿勢

  • 自発的に手が伸びるのはどんな場面か

  • 苦手な場面はどんな前触れがあるか


【2】評価からそのままプログラムになる

検査ができなくても、上の観察から「この方は○○を整えるとできる」という条件付きの評価 ができます。

例)

  • 声かけより、物を置くと動ける → 環境cue中心

  • 長い話は難しいが、短い手順ならできる → 2手順以内

  • 一緒に始めると続けられる → 共同作業・ガイド付き開始

これは論文でも「認知症リハビリは support-based で組むほど効果が高い」と報告されています。


【3】具体的なリハビリの組み立て方

観察した内容をそのままプログラムに変えます。

✔ 注意が入りやすい刺激

→ 視覚提示・指差し・物品の配置(指示が入らない方でも成功しやすい)

✔ 一緒に始める

→ 手を添えてスタート(guided starting)

✔ 作業ベース

→ 折り紙を一緒に選ぶ→ 口腔ケア道具の準備を一緒にする→ 食事の準備を手伝ってもらう

✔ 1ステップずつの環境cue

→ テーブルの整理→ コップを置く→ ティッシュを手渡す

声かけだけで動かない方ほど、視覚 cue・触覚 cue・一緒に行うの方が効果的です。


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