Q認知の方の評価が検査用具で取れなく、リハビリプログラム立案でどんなことをすればいい?
- 2025年11月27日
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A:認知症の方は、国際的なガイドラインでも、認知症の評価は 「日常場面の観察評価(ecological assessment)」 が最も推奨されています。
【1】検査ができない時の評価の基本
ASHA(米国言語聴覚士協会)やWHOガイドラインでは、“道具ではなく、日常行動から機能を把握する” ことが推奨されています。
特に見るポイントは次の4つです:
① 注意の入り方
声かけで振り向くか
視線は合うか
刺激に気づけるか
② 理解の仕方
口頭指示は難しくても → 物を見せると動ける → 手を添えると動作が始まるなど「どう提示すれば理解できるか」を観察します。
③ 行動の流れ
食事
更衣
移動
口腔ケアなどの 生活行為の中で何をすれば進むかを見る。
④ やってみようとする姿勢
自発的に手が伸びるのはどんな場面か
苦手な場面はどんな前触れがあるか
【2】評価からそのままプログラムになる
検査ができなくても、上の観察から「この方は○○を整えるとできる」という条件付きの評価 ができます。
例)
声かけより、物を置くと動ける → 環境cue中心
長い話は難しいが、短い手順ならできる → 2手順以内
一緒に始めると続けられる → 共同作業・ガイド付き開始
これは論文でも「認知症リハビリは support-based で組むほど効果が高い」と報告されています。
【3】具体的なリハビリの組み立て方
観察した内容をそのままプログラムに変えます。
✔ 注意が入りやすい刺激
→ 視覚提示・指差し・物品の配置(指示が入らない方でも成功しやすい)
✔ 一緒に始める
→ 手を添えてスタート(guided starting)
✔ 作業ベース
→ 折り紙を一緒に選ぶ→ 口腔ケア道具の準備を一緒にする→ 食事の準備を手伝ってもらう
✔ 1ステップずつの環境cue
→ テーブルの整理→ コップを置く→ ティッシュを手渡す
声かけだけで動かない方ほど、視覚 cue・触覚 cue・一緒に行うの方が効果的です。

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